外壁から雨漏りはするのか、、原因と外壁の補修、塗装の必要性

原因がわからない雨漏りに困っているお宅も多くあるのではないでしょうか。現代においてはネットを検索すれば応急処置の方法を見る事は可能ですが、本当に改善されるのか、効果があるのかわからなく、DIYでの補修には不安があると思います。雨漏りが発生すると住宅の傷みは加速し、放置し続けると修理費も高くなってしまいます。そのため、できる限り、早めに修繕しておく事がコスト的にも、お家のためにも重要です。

外壁から雨漏りはするのか?

雨漏りは屋根からするものだとおもっている方も多いと思いますが、外壁からも起こることがあります。その原因は外壁やコーキングの劣化、新築やリフォーム時の施工不良の場合が考えられます。普段の雨の度に雨漏りするわけではなく、豪雨時や風向きによって雨漏りする場合や補修をしたのに雨漏りを繰り返す場合は、外壁が雨漏りの原因だとは気づきにくいでしょう。屋根からの雨漏りであれば、天井の雨染みの真上付近で屋根が損傷・欠損している場合も多く、比較的雨漏りがどこから起こっているかの特定をしやすいです。一方、外壁が原因となっている雨漏りの場合、外壁だけではなく窓周りやバルコニーの劣化が関連しているケースもあります。外壁からの雨漏りの場合は考えられる原因のパターンが多いのです。加えて、構造内部を雨水が伝っていれば、さらに根本的な解決の難易度が高まります。

外壁からの雨漏りはなぜ起こるのか？

外壁からの雨漏りはなぜ起こるのでしょうか。原因を知るためには住宅構造を熟知し、雨漏り修繕の実績がある業者に調査をしてもらう必要があります。外壁からの雨漏りの原因をいくつかあげます。

※コーキングの劣化による雨漏り

外壁の素材がサイディングの場合は、板状の外壁材同士の継ぎ目に「コーキングまたはシーリング」と呼ばれる柔らかな材質の素材ですき間を埋めていきます。雨漏りの防止や耐震性を高める機能があります。コーキング材は伸縮性のあるゴムのような素材なので劣化が早く、固くなりやすいため、5年〜10年程度が寿命だと言われています。固くなってくるとひび割れや縮みによる隙間ができ雨漏りの原因となります。

※サイディングの継ぎ目からの雨漏り

外壁素材がサイディングの場合は、サイディングの破損、窓やアルミサッシなどの開口部のすき間、サイディングの目地の劣化、サイディングの浮き上がりやそり上がりによるすき間などから雨漏りを起こすことがあります。

※外壁のひび割れによる雨漏り

外壁がモルタルなどによる塗り壁の場合に多くみられるのが外壁のひび割れです。ひび割れることでその隙間から雨水が侵入していきますが、天井からの雨漏りと違い、気づきにくいです。外壁のひび割れが雨漏りの原因になっているときは、外壁の奥までひび割れが進んでいる事が想定されます。

外壁からの雨漏りしている場合の修繕方法は？

※コーキングの打ち替え

一部分のコーキングが劣化しているように見えても、同じ時期に充填したコーキングですので劣化するタイミングは同じです。その為、全て撤去して打ち直さなければいけません。ペンチやカッター、専用工具を使って綺麗に取り除いた上に、新しくコーキングを充填します。外壁塗装を行う場合は、コーキングを充填した後に外壁塗装を行う様にしましょう。コーキングは耐候性が低い材料であり、紫外線に当たる事で劣化が激しくなってしまう傾向があります。コーキングの上に塗膜を乗せる事で、紫外線からの影響から守る事が出来ます。

※外壁の耐久性を高めるための外壁塗り替え

外壁塗膜の劣化により、外壁に雨水が侵入している場合もあります。外壁の塗膜の寿命は平均10年と言われており、10年を目安に塗り替えが必要となります。外壁に手を触れて、白い粉のようなものが手に付くようでしたらチョーキングという現象が起きていれば、塗膜が劣化している証拠です。また、塗膜の膨れやはがれが起きている場合も、完璧な塗膜の劣化ですので雨漏りの原因となっている場合があります。外壁を補修後、塗装による保護を行い、頑丈な塗膜で外壁と建物を守りましょう。既存の外壁塗装に高圧洗浄を掛けて綺麗にし、丁寧な下地処理を行った後に外壁塗装を行います。

※外壁のカバーリングまたは張り替え

モルタル外壁なら外壁カバー工法により、金属の外壁材で覆うことで対応ができます。窯業系サイディングも同様に金属の外壁によるカバー工法が可能です。もしくは張り替えを行い、現在の外壁材を撤去してから新しいサイディングを張ります。

外壁からの雨漏りを放置した場合

それほどひどくないから、雨のたびに雨漏りするわけではないからと、外壁からの雨漏りを放置することは住宅全体の劣化を急速にし、大変危険なことです。外壁の雨漏りは住宅の基礎となっている木材まで腐食させ、各所に使われている金具のサビ付きや室内のカビ・白アリの発生などに繋がります。外壁の雨漏りは修繕しない限り直ることはありません。気がついた時に専門業者に相談し正しい処置をすることをおすすめします。

外壁からの雨漏り修繕は実績のあるプロに依頼しましょう。

外壁工事は実績のあるプロに依頼しましょう。お客様自身も、外壁修繕の際はどのような点をチェックしてもらったらよいのか、どのような修繕方法があるのかを事前に把握しておく事、いくつかの業者に見積もりを作ってもらうことをおすすめします。